・なんで本みりんはお酒扱いでみりん風調味料はお酒扱いじゃないんだろう?
・本みりんってそもそもお酒なの?
・みりん風調味料の方が安いからみりん風調味料でいいかな?
・料理の味は変わるの?
スーパーでは本みりんとみりん風調味料と並べて売られています。
しかし本みりんの方に「これはお酒です」と書かれているのをみたことはありませんか?
そもそもお酒が正解なのかどうかも知らない人もいるのではないでしょうか。
本みりんはお酒です。
しかしみりん風調味料はお酒ではありません。
本みりんのフリをした調味料。言い方を悪くしてしまうと「ニセモノ」ということになります。
これらは作り方が異なるため分けられています。
この記事では本みりんとみりん風調味料の違いを解説し、おすすめのみりんを紹介します。
本みりんとみりん風調味料の違い
ここからは本みりんとみりん風調味料の違いを解説します!
原材料名が違う
原材料名をみると違いは明らかです。
本みりんの原材料
もち米、米こうじ、米焼酎
もち米と米こうじを焼酎の中で半年から1年ほど熟成させて作ります。
この間にこうじの働きで、もち米のでんぷんがブドウ糖やオリゴ糖などに糖化され、さまざまな甘みを出します。
アミノ酸や酸味、香りも作られみりん独特の風味が生まれます。
みりん風調味料
糖類(水あめ、ブドウ糖果糖液糖)、調味料(アミノ酸等)、酸味料(乳酸等)、カラメル色素
みりんと違う点はまず糖類が入っていること。
みりんは発酵させたときにでんぷんが糖化するために甘みを出しますが、みりん風調味料はそもそも発酵させてないもしくは発酵させるものすら入っていないため糖類を入れることで甘みを出します。
またみりんの風味に寄せるために調味料や酸味料、着色料、香料などを混ぜることでみりん風に仕立て上げています。
これはみりんではなくシロップといった方がイメージはつきやすいでしょう。
原材料名からわかるように明らかに別物であることがわかります。
しかし同じように並べられているため知識がなければ知らずに安いみりん風調味料を買ってしまう人が多いのではないでしょうか。
甘みをつけたいだけなのであれば砂糖を入れればいいのでみりん風調味料は使わなくてもいいのです。
食品添加物が使用されている理由
みりんを作るには発酵させる時間が必要です。
そのため時間をかけずに低価格で提供できるものを生み出したのでみりん風調味料になります。
発酵させないためみりん独自の風味がないため添加物によりみりんに寄せた味や見た目を作るために使用されます。
本みりんの選び方
それでは実際にお店ではどのように選べばいいのでしょうか。
ここでは本みりんの選び方をご紹介します!
1.本みりん、純米みりんを選ぶ
「本みりん」や「純米みりん」と書かれているものを選びましょう。
そもそもパッケージに「みりん風調味料」や「みりんタイプ調味料」と書かれているものはみりんではありません。
2.原料がシンプルであること
商品の裏側にある表示ラベルの成分表示を見ると何が使用されているのかがわかります。
みりんはもち米、米こうじ、米焼酎からできているためそれ以外のものは記載されていません。
中にはアルコールや糖類を添加しているものもありますが、発酵させる時間を省くためにアルコールと糖類を入れています。
そのため本みりんと書かれていても本来の工程で作られたみりんとは異なります。
本物のみりんよりは価格は安くなります。
またこちらもアルコールが入っているため酒類として扱われます。
みりんの役割
照りを出す
プロが作る魚の煮付けや煮物は照りがありますよね。
みりんを使うことによって照りが出ておいしそうにみえます。
臭みを消す
魚料理をするときに大事なのが臭みを消すことです。
みりんに含まれるアルコールによって臭みを消すことができます。
煮崩れを防ぐ
肉じゃがなどのじゃがいもは煮崩れがおきやすいです。
なぜかというとジャガイモに含まれるペクチンという細胞をつなぐ組織が溶け出します。
アルコールはそのペクチンを溶けにくくする性質を持っているため煮崩れを起こしにくくなります。
甘み・うまみをつける
みりんには米から発酵したでんぷんが糖化することで甘みがでます。
この甘味は砂糖に比べまろやかな甘さで自然な味わいになります。
またアミノ酸が含まれているため食材の旨みを引き出してくれます。
みりんを使うときの注意点
メーカーによってアルコールの度数は多少違いますが12〜14%ほどアルコールを含んでいます。
そのため調理をする際には火を通してアルコールをしっかり飛ばすようにしましょう。
特にお子様がいる家庭では注意してください。
ネット上のレシピだとこの知識がなくみりん風調味料をみりんを区別できていない場合があります。
そのためアルコールを飛ばす工程が書かれていないことがありますので注意しましょう。
またレシピにみりん、酒と一緒に使うように書かれていることがありますが本みりんの場合はアルコールを含んでいるため酒を入れる必要がありません。
甘味が必要のないときに鮭を使うようにしましょう。
7、おすすめ本みりん
おすすめのみりんを紹介します!これを買っておけば間違いないです!
三州三河みりん
瓶の形や大きさが異なっていてもどこのスーパーにも三河みりんは置いてあると思います。
パッケージのイラストは同じなのでこの三河みりんを購入すれば間違いないでしょう。
食品添加物を使用しているメリット・デメリット
みりん風調味料では添加物が使用されています。これらのメリット・デメリットをご紹介します!
これらを把握した上でどちらを購入するのか選びましょう!
メリット
- 値段が安い
- 時短で大量生産
- 未成年でも買える
デメリット
- ただ甘さをつけるためだけなので臭みをとる・煮崩れを防ぐ効果がない
- カロリー・糖質過多になりやすい
料理の質を上げるためにも本みりんを使おう
本みりんはみりん風調味料より価格が高くなります。さらに酒税もかかります。
しかしここまで解説してきたように原材料が異なるため全くの別物と考えるべきでしょう。
煮崩れや臭みをとるために使用するのであれば本みりんを使用する必要があります。
ネット上には個人の作ったレシピが多く記載されていますが、みりんとみりん風調味料を理解していないで書かれているレシピが多く存在しています。
レシピ通りに従うのではなくなんのためにみりんを使用しているのかを考えながら作ってみましょう。
本みりんを使うことで料理の質がグッと上がります!ただの甘い料理からは卒業しましょう!
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